小さな谷川の底を写した二枚の青い 幻燈 げんとうです。 《やまなし》
小学生のころ教科書に載っていたこの童話が賢治さんとの最初の出会い。
蟹の兄弟を主人公に川底の生き物たちを瑞々しい感性で描写しています。
不思議な造語?も違和感なく物語に溶け込み想像力をかき立てられます。
『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『クラムボンは 跳 は ねてわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
**************
『それならなぜクラムボンはわらったの。』
『知らない。』
『知らない。』
〈クラムボン〉なんとも幻想的な響きですね! 正体は諸説ありますが今なお不明です。 賢治さんとはその後、疎遠になっていましたが再びハマったのが大学時代にバイトしていた製本屋で見かけた印刷物。 とても惹かれて書店巡りしてようやく手にする事が出来たのがこの一冊です。 今でもサンちゃんの宝物。😊
私の幻燈はこれでおしまいであります。